少し遠目に見える時計、こちらはオメガのボーイズサイズ。1937年頃の時計です。
シンプルですがいろいろ見どころのある乙な時計です。
ケース径30ミリと小ぶりな大きさは今ですとレディースになってしまいそうですが、この当時は立派なメンズサイズ。
裏から見ると少し変わっています、少しミドルケースよりはみ出るのが最大の特徴のケースなのですが、裏蓋のセンター部分も膨らんでいます。オメガはセンターセコンドが出車式で作られるため、裏蓋全体を厚くするか、このようにセンターをふくらませていますね。
近寄るとこの質感、このブログのタイトルにもしているSTAYBRITE(輝きの落ちない)で作られています。これほんと素晴らし質感のステンレス。やはりステンレスは30年代、40年代ころまでのものが全般に良いかな。硬くて加工はしにくいでしょうが、シャープな形と硬さを感じる少し照りのある質感が特徴で素晴らしい。
ヴィンテージウォッチでこちらも人気のディテール。それはフラットのステップベゼル。二段のベゼルをステップベゼルと言い、それがフラットだとメリハリがありかっこいいんですよね。ロンジンを中心に特にスクリューバックのケースで高い人気を誇ります。
リューズはパイプが太いためなかなか合うものがありません。こちらは交換したものなのですが年代、パイプ共にピタリとあっています。
風防やリューズは願わくばオリジナル希望のパーツなのですが、これみたいにピタリと決まれば評価は全く落ちません。(でも、これを変えたものと気づく人も…)
裏蓋がミドルケースより出ています。耳付きの防水ケースとか言われますが、ロンジンでも同じようなケースがありますが、なかなか見かけません。ケースの食い付き部分にパッキンが入る上に、裏蓋を出っ張らせることで水が上がってきにくいように考えたんでしょう。
フラットベゼルもこの角度で見てもカッコ良い。
短く太いスッとしたラグも40年代までのケースに見られる特徴です。
ラグの形状、ベゼルの感じ、いいですね〜。
ダイアルに触れていませんでした。。
全数字プリント、少し塗料に厚みがあり膨らんでいます! ハンドはブルースチール。この形状は30年代っぽい、40年代になるとネクタイみたいなのとか、リーフが主流に…。
うっすらと色ついてホントいい雰囲気です。
ブレスはバンブースタイル、その名の通り竹はしごみたいだからでしょうね。
小ぶりながら見どころの多いオメガですね。今から約70年も前のものですのでなかなかグットコンディションがありません。
これからも大切に使っていきます。
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